住民向け意識調査の結果のお知らせ

2024年のつくば市長・市議会議員選挙へのインターネット投票導入に向けて、模擬住民投票の前後2回にわたり、住民向け意識調査を実施しました。
ご協力いただいた市民の皆様、ありがとうございました。

実施概要

  1. 第1回 住民向け意識調査(第1回アンケート
    期間:令和4年10月31日(月)~11月8日(火)
    ※回答期限は当初の予定(7日)から1日延長しました。
    2年後の公職選挙の有権者を想定し、16歳以上の市内在住者のうち、つくばスーパーサイエンスシティ構想の対象地域(筑波大学周辺、つくば駅周辺、小田、宝陽台の4地区)から1000名、対象地域外から4000名を無作為抽出し、つくば市スマートシティ戦略課から郵送にて依頼しWEBにて回答頂きました。
  2. 第2回 住民向け意識調査(第2回アンケート
    期間:令和4年12月15日(木)~12月23日(金)
    第1回アンケートの回答時に登録頂いたメールアドレスに第2回アンケートを依頼して、WEBにて回答頂きました。

主な調査項目

  1. 公職選挙におけるインターネット投票の意向について
  2. つくばスーパーサイエンスシティ構想やインターネット投票に対する理解や関心、投票意向について
  3. 本WEBサイト・市ホームページ・「つくスマ」アプリでの周知、11月上旬に実施した市内全域へのチラシ配布などの啓発活動を通じて理解が深まり関心が高まったか
  4. (回答者のうち模擬住民投票の対象となった方)模擬住民投票体験を通じて理解を深めて関心が高まったか

回答者属性等

(1)回答者数・性別
・第1回アンケートには813名が回答し、そのうち59.4%が第2回アンケートに回答。
・第1回アンケート回答者の性別は男女ほぼ半数。

(2)年齢分布
・20代および70歳以上がつくば市の年齢分布と比べて少ない。
※つくば市の年齢分布と比較※『茨城県常住人口調査』より令和4年10月1日現在の年齢別人口(年齢不詳および18歳未満は除く)
参照:茨城県常住人口調査

年齢分布

(3)インターネット利用状況
・第1回アンケートでは93.7%の回答者が毎日利用していると回答。

(4)スマートフォン保持状況
・第1回アンケートでは96.9%の回答者がスマートフォンを保持しており、93.1%がスマートフォンでインターネットを利用すると回答。
※(3)(4)について、『令和4年版情報通信白書』ではスマートフォンの世帯保有率が88.6%、スマートフォンのインターネット利用率(個人)が68.5%と記載されており、今回の意識調査回答者の年齢構成の影響を受けていると考えられる。
参照:令和4年版情報通信白書

回答結果のまとめ

(1)インターネット投票への意向について
①令和4年7月に行われた参議院議員選挙への投票状況(第1回)と令和4年12月に行われた茨城県議会議員選挙への投票状況(第2回)
対象:第1回アンケート、第2回目アンケート
結果:以下の結果から、アンケート回答者は国政選挙や地方選挙において、比較的(つくば市平均より投票率が高い)普段から選挙に行っている人が多く、政治的関心が高い人が多い傾向が見られた。
参照:つくば市 第26回参議院議員通常選挙(令和4年7月10日執行)
   茨城県  茨城県議会議員一般選挙 投票結果速報

参院選の投票状況
「期日前投票・不在者投票をした」
「投票日に投票所へ行った」
合計割合
※つくば市全体の投票率は50.59%
79.3%
県議選の投票状況
「期日前投票・不在者投票をした」
「投票日に投票所へ行った」
合計割合
※つくば市全体の投票率は37.72%
67.5%

②つくば市長選挙・つくば市議会議員選挙におけるインターネット投票が導入された場合の投票方法
対象:第1回アンケート
結果:81.3%が自分の端末でインターネット投票すると回答しインターネット投票に関して肯定的であることがうかがえた。

市長選・市議選で投票をするか

③:「自身の端末で投票する」と回答した理由
対象:上記アンケートで「自身の端末で投票する」と回答した方
結果:「便利」「投票所に行かなくて済む」が多く、手間の軽減を重視していると考えられる。

自分の端末で投票すると思うと回答した理由_模擬投票した人

・一方で、自由記述より端末の設定やマイナンバーカードの読み取りなどに懸念があり、窓口やこれまでの投票用紙での投票をする意向の人も約14%いる

(2)啓発活動の認知・影響
※啓発活動とは本WEBサイト・市ホームページ・「つくスマ」アプリでの周知、11月上旬に実施した市内全域へのチラシ配布を示す。

①「つくばスーパーサイエンスシティ構想」を知っているか
対象:第1回アンケート、第2回アンケート
結果:つくばスーパーサイエンスシティ構想を知っている人(内容を知っている+聞いたことがある)の割合は4.1ポイント上昇しており、啓発活動に一定の効果があったと考えられる。

啓発活動を通じた「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の認知率

②第2回アンケート実施前(令和4年11月1日~12月15日)の啓発活動によりスーパーサイエンスシティ構想やインターネット投票に対する理解・関心は高まったか
対象:第2回アンケートでつくばスーパーサイエンスシティ構想を知っている(内容を知っている+聞いたことがある)と回答した方
結果:36.2%がスーパーサイエンスシティ構想に対する理解・関心が高まり、 50.7%がインターネット投票に対する理解・関心が高まったと回答。

スーパーサイエンスシティ構想に対する理解・関心の高まり
インターネット投票に対する理解・関心の高まり

(3)模擬住民投票によるインターネット投票への意向の変化
①インターネット模擬投票(※模擬住民投票)への参加状況
対象:第2回アンケートで模擬住民投票の案内が届いたと回答した方
結果:57.6%が模擬住民投票をしたと回答し、その内56.8%が自分の端末でインターネット投票したと回答。

インターネット模擬投票への参加状況

②(3)①で自分の端末でインターネット投票した理由
結果:49.4%が「インターネット投票に関心があったから」と回答。

インターネット模擬投票への参加状況

③(3)①で模擬投票をしなかった方理由
結果:その他を除き一番多かった回答は「仕事があったから」(14.0%)であった。
その他の自由回答では、マイナンバーカードの読み取りができないパスワードを忘れたなど、マイナンバーカードに関する回答が多い。

もぎ投票をしなかった理由

④模擬投票を通じてネット投票の印象の変化
対象:(3)①で模擬住民投票をしたと回答した方
結果:60%がネット投票の印象が「良くなった」と回答し、良くなった理由の91.7%が「投票が楽にできた」であった。

模擬投票を通じてネット投票の印象の変化
良くなった理由

本アンケート結果より、インターネット投票について肯定的な回答が多く、普段から投票に行っている方もインターネット投票を自身の端末で行う意向を示している一方で、端末の設定やマイナンバーカードの読み取りなどの手間を鑑み、従来通りの投票方法を好む回答者も一定数いることが明らかとなりました。
操作性や二重投票の問題などクリアにしなければならない課題を解決するとともに、市民の皆様への丁寧な説明と投票体験の機会を増やしていくことが、インターネット投票の導入には必要と考えられます。

注意事項

  1. 本調査のご案内は、つくばスーパーサイエンスシティ構想の対象地域(筑波大学周辺、つくば駅周辺、小田、宝陽台の4地区)の1000名と対象地域外4000名を無作為抽出し、本市スマートシティ戦略課から郵送にてお送りしました。
  2. 本事業に関するお問い合わせは、本ページ下部の問い合わせフォームよりお願いします。
  3. 本事業で金銭の要求は致しません。本事業を装ったサイト・電話・メールにご注意ください。
  4. 本事業は内閣府より委託を受けた株式会社VOTE FORが、つくば市ご協力のもと実施するものです。
  5. 本調査結果の二次利用を希望する方は本ページ下部のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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